この連載では、芦澤先生が担当されている「企業家に学ぶ」の講義に登壇された企業家の方の会社で働いている芦澤ゼミのインターン生が記事を執筆します。
先日は、6/21 (月)に株式会社アペルザ(以下、アペルザ)の石原誠様にご登壇いただきました!
今回の第3弾では、そんなアペルザでインターンをしている平井嘉祐(横浜市立大学国際商学部3年・芦澤ゼミ所属)が記事を担当します。
■自己紹介
今回の記事の担当は、芦澤ゼミ3年の平井嘉祐(ひらいかゆう)です!
普段は今回紹介するアペルザにて、長期インターンとして勤務しています。生まれて20年、人生の大半を横浜市で過ごしています。小中高と横浜市立の学校を経て、現在横浜市立大学で学んでいるので、20年間の人生を通じて、横浜市の恩恵を受けまくっているということになりますね(笑)。生粋のハマっ子です。
趣味はフェス参戦とドライブ、MLB観戦。最近はコロナの自粛もあってフェスにはなかなか参加することができていないのですが、時間があればロングドライブにでかけたり、家にいるときはメジャーリーグの試合をiPadで観戦しています(大谷選手の活躍に毎回興奮中…)。
アペルザには、芦澤先生から採用担当の方をご紹介いただき、今年の2月からインターンとして勤務しています。
▼石原さん×芦澤先生×平井の3人のセッションの様子
今回は2021年6月21日に行われた企業家に学ぶの講義の様子をご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください!
■講義内容
今回の講義は、アペルザの代表取締役である石原さんが会社を立ち上げたきっかけ・事業内容を簡単にご紹介いただいた後、石原さん、芦澤先生、平井の3人が対談形式でお話を掘り下げていきました。
その中で、私が特に印象に残ったお話は次の3つです。
- 今、この瞬間を一生懸命生きる!
- 同じことを3回思ったら行動する!
- あえて空気を読まない!
以下に詳しく記載していきます。
今、この瞬間を一生懸命生きる!
石原さんは人生を生きる上で、とにかく今のこの瞬間に出来事を起こすことを大切にされている印象を受けました。出来事を起こすとはまさに行動力のことで、石原さんいわく、
“物事が始まる前に「できるかどうか」を考えるではなく、まずは「やってみよう」と考えますね。” とのこと。
それが経営者になった今でもポリシーとされているところに感銘を受けます。起業家は起業するときだけではなく、起業した後も初心を忘れないことが、事業を拡大し続けることに繋がると知りました。
同じことを3回思ったら行動する!
最初この言葉を聞いたときに私は驚きました。行動力がある方はみんな1回目に思ったときに即行動に移すものだと思ったからです。
一見、前述の「今、この瞬間を一生懸命生きる!」という考え方と矛盾しているようにも聞こえます。しかし、石原さんはこう答えます。
“1回目に思ったことはただの思いつきです。思いつきは失敗します。2回でも不十分。3回思ったときに初めて行動し、自然と『やるぞ』という覚悟も生まれるんです。”
「思いつきは失敗します」という言葉にはっとしました。私自身、行動力はある方だと自負していましたが、やっぱり失敗してしまうことが多かったり、周りに迷惑をかけてしまうことも多々……。今振り返れば、ただの猪突猛進でした。
行動力がある石原さんのような方は、実はよく考えながら行動していて、そして行動するからには最後までやり抜くという覚悟を貫くからこそ、プロジェクトの成功率を上げることができるのだと学ぶことができました。
あえて空気を読まない!
それは私がインターン中に定例ミーティングに参加していたときのことでした。
いつものようにミーティングが終わろうとしていたとき、石原さんが「ちょっと待った」と、目標数値に関する新しい議論をスタートさせました。本来なら30分で終わっていたミーティングが、石原さんのカットインが原因で、普段の倍の時間がかかってしまいました。
しかし、カットイン後の時間は本当に濃密でした。その場のなんとなくの同調的な同意が根拠のある同意に生まれ変わり、次への行動指針も自然と明確に立てることができました。ミーティングに参加していた社員さんの表情も、いつもよりも気概に満ち溢れていたようにも感じました。
僕が本当にすごいなと思ったのが、石原さんの「場の空気を一転させる力」。全員が納得している結論(実際には自分自身を納得させようとする力が働いているのかもしれませんが…)を覆して議論を進めることは、かなりの勇気がいることです。
どうしたら周りが気づかないことに気づくことができるのか。これに対し石原さんは、
“もちろん経験もありますけど、結局はクリティカル・シンキング。必ず別の視点はあるのに、同じ組織で同じ課題を扱っていると、場が同調しがちになります。場の同調は視点を1つに固定させてしまいます。もしもミーティングがその1つの視点に収束させようとしていたら、必ず別の見方の議論もできるように問いを投げるようにしています。”
ミーティングにおいてクリティカル・シンキングは欠かせないものと言われます。「非常識なのでは?」と思われていることを真剣に議論することは、もしかすれば大きなビジネスチャンスを掴むきっかけにもなるかもしれません。同調からあえて遠ざかる(=空気を読まない)ことこそ、チーム全体が広い視点で行動できる秘訣なのだと学ぶことができました。
そしてそれを毎回行動に移していることがすごい……。私たち学生からは想像することもできないくらいの行動力とそれを継続させる覚悟という、石原さんなりの「起業家精神」を目の当たりにできた講演でした。
▼講演後の集合写真
アペルザは、日本の製造業分野に特化したインターネットサービスを提供する、横浜のベンチャー企業です。
「アペルザ カタログ」や「アペルザ eコマース」をはじめとするオンラインプラットフォーム事業、2019年4月にリリースした「アペルザ クラウド」を中心とするクラウドSaaS事業、さらには先日開設の「アペルザ TV」をはじめとしたものづくり技術者のためのオンラインセミナー(Webセミナー)事業を展開しており、製造業分野におけるデジタルトランスフォーメーションを推進するプロダクト、プラットフォームとして進化を続けています。
インターン業務
現在私は、主に2つの業務に従事しています。
- 営業活動に使用する企業リストの作成、アタック企業の分析
- オンラインセミナー(Aperza TV)配信の運営
当初はメディアグロース部に所属し、製造業に関連する最新ニュース・プレスリリースの作成と、配信カタログの閲覧者分析、さらにオンラインセミナー配信の運営を行っていました。
途中からマーケティング部を兼務する形での勤務となり、オンラインセミナーの配信作業を引き続き行いながら、営業に使用するアタックリストの整備、企業情報の入力作業を行っています。
製造業は普段生活する中で接する機会が少ない業界なので、新しい製品や新しい技術を見るたびに、つい業務そっちのけでその製品や技術について詳しく調べてしまうことも多々……。
これが業務に支障をきたしたことはありません。むしろ、単純作業がメインとなる私のような仕事においては、そうやって息抜きすることが業務の効率を向上させています。
コロナウイルスの影響もあって基本的にリモートワークなので、社員ケアもしっかりしています。週に1度実施される上司との1on1では、業務の進捗状況ももちろんですが、業務への向き合い方に関する哲学、マネジメントの話、日常の出来事の共有といった軽い雑談も含めて非常に充実した時間を過ごすことができ、フルリモートでも高いモチベーションを保つことができています。
とはいえやはり横浜を見下ろせる素敵なオフィスで勤務したいのが本音……早くコロナウイルスが収束に向かうことを願います。
▼左:私のリモートワーク環境、右:オフィスから見える横浜の夜景。やはり景色が良い方で働きたいです。
■芦澤ゼミとインターンを通じての学びのつながり
芦澤ゼミで活動することとインターン先のアペルザで勤務することを通じて、ミーティングの有効活用について見つめ直すことができました。
アペルザのミーティングはとにかく目的が明確である気がします。定例ミーティングでは進捗報告のみならず、目標を達成するための具体的方策が決まるまで徹底的に話し込み、逆にすぐに終わってしまったときは可能な限り業務に取りかかれるように早めにミーティングを終了させていました。レクチャーにおいては分かるまで丁寧に教えていただくことができるなど、時間をとって話せる貴重な時間を有効活用しているというのが、アペルザのミーティングの特徴でした。
これを自分の普段の生活やゼミ活動に置き換えたとき、なんとなく目的が曖昧なミーティング、せっかく全員が集まっているのに全員と話した感じがしないミーティングといった、現状のミーティングの在り方に問題意識を持ちました。
そこでゼミの貴重な90分を使い、ミーティングを有効的に活用できるようになるためのワークを行いました。ロールプレイを行う中で、どういう姿勢がミーティングを効果的なものにするのか体感してもらい、ゼミで行われるミーティングの在り方を変えようとしました。
▼当日使用したプレゼンテーション資料の一部
効果が現れるのはこれからだと思います。ただ今改めて振り返れば、芦澤ゼミのPURPOSEの1つである「社会を変革するリーダーを創る」の小さな一歩だったことに気づきました。
そしてその行動を快く受け入れてくれる芦澤ゼミ生1人1人が「おうちづくり」のコンセプトを実行に移しています。だからこそ、こうして学んだことを実践することができたのだと思います。
チャレンジできる機会を与えてくれたインターン先、環境を与えてくれた芦澤ゼミの皆さんには感謝の気持ちしかありません(T_T)。
この記事をもって企業家に学ぶ×芦澤ゼミ連載企画シリーズは終了です。
芦澤ゼミでは今後も継続的にホームページを更新していきます。
今後の活動にも乞うご期待!
0コメント