今回はフィリピン・セブでの海外フィールドワークについての報告です。
2月13日から19日までの1週間、芦澤先生と2年ゼミ生で1年ぶりにセブへ行ってまいりました!(芦澤ゼミは毎年セブでプロジェクトを行っています。過去のレポートはこちら。)
昨年は第50回アジア開発銀行年次総会でのプレゼンに向けて現地調査を行いましたが、
今回は新たに現地で「起業セミナーを開く」を目的として、現地調査、ディスカッション、そして発表会を行いました。
私たち芦澤ゼミは経営学を実践的に学ぶゼミです。
舞台はフィリピン・セブのスラム街、Barangay Lorega。(Barangayとはフィリピンの都市と町を構成する最小の地方自治単位です。Barangay≒村≒地区のような。)
メンバーは芦澤ゼミ生×WAKU WORK ENGLISH所属のフィリピンメンバーからなるチームです。(WAKU WORK ENGLISHはフィリピン・セブを拠点にマンツーマン・オンライン英会話事業を行っている会社です。芦澤ゼミとは運命的な出会いによって、数年前から海外フィールドワークのパートナーとなっています。)
(写真は過去のプロジェクトのものです。)
主な日程は以下の通りでした。
2/13 日本出発
2/14 オリエンテーション・チームビルディング
2/15 現地調査・チーム活動(ディスカッション)
2/16 現地調査・チーム活動( 〃 )
2/17 発表会・フェアウェルディナー
2/18 リフレクション・自由時間
2/19 帰国
成果発表会が成功するためには、まず“チームをつくる”ことが重要でした。セブに到着した翌日、芦澤ゼミ生はWAKU WORK ENGLISH出身のフィリピンメンバーと対面し、2つの混合チームに分かれてチームビルディングを行いました。
なかには昨年同じ時間を過ごしたフィリピンメンバーもいて、約1年ぶりの再会がとても嬉しかったです。
アウトドアのワークを通じて親睦を深めた後、現地のビジネスに対する関心やニーズ、起業に対する意識を調査するために、Barangay Loregaでインタビューを行いました。
インタビューを進めていくと、現地の人々はビジネスに関心・興味がある人が多く、起業に対してアイデアは持っているが実現するための資金がないことや、方法がわからないことに私たちは気づきました。
現地調査を経て、チームごとに、Barangay Loregaの人々に対しどのようなプレゼンテーションの構成・内容が良いか、ディスカッションを行いました。
そして迎えた発表会当日、発表直前まで練習を重ね、それぞれのチームはプレゼンテーションを行いました。
一方のチームでは、マーケティング理論に基づいた経営戦略の重要さについてまとめて発表しました。フィリピン・セブにはSari-sari storeと呼ばれる雑貨屋がありますが、実際に現地のSari-sari storeに交渉し、販売促進のために一日中動き回っていました。
もう一方のチームにおいては、「起業して成功することに対して、モチベーションや自信を持ってもらう」ことを目的として、実際に起業する際に重要だと思われる要素を成功要因(Key Success Factors)としてまとめて発表しました。
発表会を終え、現地の人々から
「私はあなたたちのプレゼンテーションからビジネスのアイデアを得た」
「将来起業を考えている人々にとって、生産的な販売促進や収入源確保の方法を学ぶ良い機会となった」
など、起業セミナーは現地の人々のビジネスに対する関心や興味、起業に対する意識を深めることに成功しました。
今回の海外フィールドワークを終えて、現地での実践的な学習により深く経営学を学ぶことができました。また、芦澤ゼミが掲げる「全員リーダーシップ」を発揮することができたと感じています。さらに、フィリピンメンバーと交流を深められただけではなく、芦澤ゼミ内でのメンバー間の絆も深めることができたため、今後のゼミ活動にも非常に良い影響があると考えられる、充実した海外フィールドワークでした。
(2年 矢嶋)
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