2月5日(土)、年に一度歴代の芦澤ゼミ生が一堂に介する「芦澤ゼミOBOG会」が、オンラインで開催されました。
生憎のコロナ禍で対面での顔合わせは叶わなかったものの、ホッと心の安らぐあのゼミ室の空気が、画面越しにも伝播したように思います。
ゼミ生のロールモデル!芦澤先生ご挨拶
3年生・伊藤さんの開会宣言に続き、芦澤先生によるご自身の近況報告。「とにかく仕事をした」2021年は、7つを数える授業の開講にはじまり、各所での講演やメディアへの出演など多忙を極め、その姿は経験学習を基盤に活動するゼミ生の確かな手本として刺激を与えました。
2022年も、研究の最前線に立ちつつゼミ生への機会と知識の提供を続けると展望を話されました。「OBOGのみなさんにも色々投げ込んでほしい」と発破をかけており、縦の繋がりがより強固になる一年となりそうです。
懐かしの再会。OBOG×先生によるクロストーク
続いて、期ごとのゼミ生と先生が、良質な対話、そしてその内容を効率的に共有する手法として知られる「フィッシュボウル」形式でクロストークを行いました。数年ぶりの再会となる方々も多くいたようで、最近の様子や現役時代の血気盛んなお話に花を咲かせていました。
卒業後にご結婚され、お子さんと一緒に参加された一期生の方。
「私の興味を追いかけてくれている」と先生からお話しいただいた起業を予定している方。
実は同じ職場で働いていたOBOGの方など、話題に事欠かない時間となりました。
クロストーク中には「芦澤ゼミテニス部」の発足もトピックに上がり、興味のある方は参加希望の旨をご連絡してみてはいかがでしょうか。(部長は未定です)
横市発のスタートアップ・StockBaseご登壇
会話が弾みに弾み、会の空気が温かくなってきたところで、芦澤先生開講の「起業プランニング論」に端を発するスタートアップ・StockBaseによるピッチが行われました。
2021年に創業し、関内を拠点に活動するStockBaseは、【社内に備蓄食が余っている企業】と、【NPO・子ども食堂・学校などそれらを欲している団体】とをマッチングする事業を展開しています。
創業から1年経たないものの、スピード感溢れる行動力と受け手をワクワクさせる訴求力ですでに数多くの実績を残しています。今後は備蓄食のサブスクリプションサービスを開始し、さらなる発展を試みるそうです。
ピッチ終了後には、StockBase創業者である菊原さん・関さんに、OBOGの方々からフィードバック、そしてエールが送られました。現在抱えている回転期間やキャッシュフローの懸念点、新規事業の必要性など、実務経験に基づく地に足のついたアドバイスが交わされ、StockBaseのお二人のみならず現役生の一人ひとりにも、有意義な時間となりました。
StockBaseについてさらに詳しく知りたい方は、こちらから公式HPをご覧ください。
3年生による1年間の活動報告
次に、現3年生から1年間取り組んできたプロジェクトの活動報告が発表されました。
長期インターンの斡旋事業を行う「AILEWARD」、マイナースポーツの普及を志す「ボブスポ」、生きがいの感じづらさの是正に取り組む「おいかし」の計3チームが1年間の活動を振り返り、それぞれのビジョンや取り組み実績を共有しました。
実際にプロダクトを作成して顧客とやり取りしたり、40人規模のイベントを成功させたりと、アクティブな活動っぷりは圧巻。途中で終了したプロジェクトもあったようですが、なぜうまくいかなかったのか、その理由を内省しあうことで、次なる活動へ臨むアクセルに昇華していたようです。
2年生プレゼンツ、新事業提案ワークショップ
3年生主体の活動報告の後を継ぎ、続いて現2年生が企画・運営するワークショップです。
熱中できる何かを模索中の2年生が、先輩との交流で関心の幅を広げられるようにと、テーマは「既存の課題×既存のテクノロジーで新たな事業を提案しよう」。OBOGの方と現役生がミックスされた計8グループで、約1時間熱いセッションが交わされました。
グループ間のアイディエーション後に、各グループがビジネス案を発表しました。「知り合いへのプレゼントをレコメンドするAIサービス」や「引っ越し作業のデジタル化」など魅力的なアイデアの数々に、チャットも今日1番の盛り上がりを見せました。
このワークショップを通して豊富な知識・経験を持つ先輩方と密に交流をし、2年生全員が探究心を強くくすぐられたのではないでしょうか。早速この春休みから、ワークショップで出会った関心事を実践していきます。
卒業後のキャリアを展望。業種ごとの懇親会
3時間を超える長時間のイベントもいよいよ大詰め。金融・IT・コンサルティングなど業種ごとに分かれて交流する懇親会が開かれました。
現役生が興味のある業種のブレイクアウトルームに足を運び、現場の第一線で活躍されているOBOGの方へ質問を繰り出し、各業種への理解を深めました。就活準備に取り掛かるゼミ生から自分にマッチする職業を探しているゼミ生まで、卒業後のキャリアをイメージするのに実りある時間を過ごせたことでしょう。
最後に
OBOG会のクロージングを迎え、最後に芦澤先生から全ゼミ生に激励の言葉が送られました。
芦澤先生「芦澤ゼミを選んでくれたみんなに恥ずかしい姿を見せたくはない。これからも先生が率先して、諦めず、前のめりに挑戦し続けるから、みんなもぜひ、生きた証を残してください。」
年に一度開催の、代を越境して親睦を深めるOBOG会。先生や旧友との再会や、刺激溢れる先輩後輩間の新たな出会いで満たされたイベントが、最後まで温かい雰囲気に包まれ幕を閉じました。
今回参加いただいたOBOGのみなさん、休日の貴重な時間に、逞しく、おおらかで、かっこいい姿を現役生に示してくださりありがとうございました。今年残念ながら参加できなかったみなさんも、ぜひ来年以降のOBOG会にご参加いただければ現役生一同笑顔で喜びます。
最後になりますが、10月近くから動き始め、企画・運営を遂行されたOBOG会担当の方々、本当にありがとうございました。参加者が違和感を感じずに長丁場を走り切れたのは、ひとえにイベンターの抜け目のない準備の賜物だと思います。
来年度、いよいよ芦澤ゼミが10年目に入ります。芦澤先生、OBOGの方々、現役生が一体となり、芦澤ゼミのさらなる発展を描いていきます。
(文章:大武和生)
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