今日は初めて3チームがそれぞれ自分たちのプレゼンを発表する日でした。
ワクワークチームは、午前中プレゼンチームと調査チームの二手に別れて行動しました。
調査チームは昨日合流した横浜市立大学の大西先生、ワクワークイングリッシュ代表である山田貴子様、ワクワークチームのフィリピンメンバーとともにロレガへ。
「自分が本当にやりたいことへの情熱(インナーモチベーション)と、仕事を辞めずに続けられるかは、関連性があるのではないか?」という仮説を立てたうえで、ロレガ内に住む20人にインタビューしました。ロレガに住む人々には現地語でインタビューする必要があったため、同行したフィリピンメンバーに英語から現地語に訳してもらいながら調査を進めました。灼熱のスラムで数時間室外を歩くのは慣れない環境にいる我々にとって過酷でしたが、何事にも代えがたい経験と実際に現地で行ったという価値のある調査結果を得ることができました。
インタビューの際、ロレガに住む人のおうちにお邪魔させていただくことができました。私はそこで、日本とは全く異なる生活水準をする人々を前に、驚きが隠せませんでした。テレビでしか見たことのない風景が目の前に広がっていたのです。私を含む日本人の大多数はスラムに住む人を「貧しい」という言葉で表現し、不幸であると決めつけます。しかし、私はそのとき「貧しい」という言葉を思い浮かべたりせず、むしろ、幸せそうに生きているという印象を受けました。東京という都会で他人に対して無表情をきめこみながら生活する人々と、ただそこに訪れただけの他人である私達を家に招き入れ笑顔で受け答えする人々。ロレガに住む人々のやさしさに触れたとき。それは20年間の人生で知らず知らず生まれていた私の中の固定観念がなくなり、新たな価値観が生まれた瞬間でした。
「何がその人にとって幸せであるかは、その人の考え方次第なので、我々にとっての幸せの定義を押し付けるべきではないのではないか」。この議題は昨年からゼミの活動の中で何度も取り上げられ、答えの出ない問いに悩んできました。今回実際に現地を訪れ、生の声を聴けたことは大きな進歩であったと感じます。日本人とフィリピン人の考え方のギャップを受け入れ、それぞれの幸せについて考えるよい機会でした。
一方、プレゼンチームは時間内の完成を目指し、様々な課題と向き合いながら試行錯誤を繰り返しました。
午後は二手に分かれていたチームが合流し、全員がプレゼン発表用スライドの作成に全力を注ぎました。大西先生の親身なご指導のおかげで、なんとかパワーポイントを完成させることができました。
最後の発表を通して他の2チームである常石チームや萬世チームのフィールドワークの内容について知ることができました。また、今までそれぞれのチームが体験したことを共有したことで、多くの刺激を受けられました。
自分たちのプレゼンへのアドバイスやフィードバックを得ることができたので、今後のプレゼン製作に活かしたいと考えています。
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