「どうして日本人は自殺をするの?」
これは、我々が共にプロジェクトを行うフィリピン人に投げかけられた質問です。
今回のセブプロジェクトの主たる目的は、ADB年次総会におけるプレゼンテーションの事前調査です。その直接的な調査の中で出てきた言葉ではありませんが、すぐに答えることができないほど、衝撃の大きい質問でした。日本人の大半は経済的にも恵まれて、不自由のない生活を送っています。にもかかわらず、自殺が絶えない現状があります。命を絶ってしまう方々は、本当に耐えがたいストレスを背負って、自殺を選択してしまうのかもしれません。
しかし、その多くのことはフィリピン人のように途上国の壮絶な環境を生き抜いてきた方たちにとっては理解し難いことなのでしょう。また世界基準で見たときには圧倒的に恵まれているにも関わらず、死という選択をしてしまう状況に対して問題意識が芽生えた瞬間でした。さらに、日本人や貧困問題に関する本質的な課題について考えるきっかけとなり、帰国して落ち着いたとき、さらに深く考えていくべきだと思った貴重な瞬間でした。
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